Leica Summilux-M 50/f1.4 ASPH. レビュー
Leica Summilux50mm f1.8 ASPh
今年はあったかい時期が例年より長いみたいで紅葉があまり綺麗に色付いていないという話を聞く。毎年見ているものかもしれないけど今年は見れずにまた来年というふうになってしまうのはなんとなく侘しい。桜や紅葉は年に一回見ることができると言っても人生で後何回かと数えたりするとチャンスはそう多くはないのでは、と感じる。人生100年といっても残り74回だ。指を折って数えるほどは少ないものでもないけどそんなに多いものでもない気がする。話は少し逸れるが少し前に、自分の20代に残されている週末の回数を数えてみた。来年の1月で26歳を迎える自分に残された華金(ハナキン)と土日は約217回であるということが弾き出された。正直めちゃくちゃ驚いた。やばい、時間がない、と。何かに追われているわけではないがとにかく何かを急がなければと思った。焦燥感に駆られてもやる気が出ない日はもちろんあるし今週なんか仕事おわりにご飯と風呂だけ入って何もすることなく10時間くらい寝た日が2日間くらいあった。気が向いた時に全力でやるくらいの人生が自分にはもしかしたら向いているのかもしれない。
このレンズを使って一番感じたのは線はめちゃくちゃシャープなのに写真から湿度や空気感が見て取れるところだ。貴婦人と呼ばれているズミルックスはいつか使ってみたかった。あと、50ミリのレンズが使ってみたかった。これまで熱狂的な35ミリ狂だった僕はずっと50ミリ単焦点レンズのことが気になっていた。このレンズは最短撮影距離が45センチなのでこれまでのライカのレンズの2倍よれるというのがとても嬉しい。トリミングしてしまえばと思うこともあるけどやっぱり寄ってとりたいのだ。この記事を書いているときに気づいたことだが、自分には写真から感じたことやその特性を言語化する脳力が著しく欠いているので作例からこのレンズの凄さをまざまざと感じてもらえれば僥倖だ。
モノクロで撮る写真はなかなか気持ちいい。色に黙ってもらうと被写体が際立つことに最近気づいた。シロとクロの世界に耐えるだけの描写力と線の細さがあるんやないかなーと思たり、思わなかったり。テレビやドラマでよく「白黒はっきりさせる」という言葉を聞くが白黒はっきりできない絶妙なグラデーションを味わえるのがこのレンズのイイとこ。レビューのつもりで書いたけどやっぱりカメラは道具なので自分がそれを使っていて一番テンションが上がるのが重要だと思う。