香港・マカオ
香港・マカオ
防塵防滴が備わっていないカメラは不安すぎる。それを身にしみて感じた旅行だった。普段の休日が雨の日にわざわざカメラを持ってで出ることもなかったし、ここ最近の旅行では運よく雨に見舞われなかった。が、今回の旅行はそうはいかなかった。旅行の間は曇り時々雨、かなりの頻度の篠つく雨だった。
5月の初旬に香港にいった。飛行機のチケットを取った後に香港は5月から雨季になることを知った。その辺のことはあまり深く考えずにいた。天気予報は雨だったし、実際にかなり降っていた。旅行先で写真を撮らないわけにはいかないが、そうはいってられない雨が降っていた。ここ最近発売されているカメラのほとんどは防塵防滴がついているがLeicaM11にはついていない。外観は剛健そうに見えるのに中身は病床に臥せるお姫様くらい貧弱なのだ。 そんなお姫様を雨晒しにするわけにもいかないと思ったり不具合を起こしてしまうリスクのことをずっと考えていたが、後から後悔するのもわかっているので怖がりながら写真を撮った。
香港とマカオは中国としての雑多な部分、そしてイギリスとポルトガルの旧占領下国としてのヨーロッパな雰囲気もある。それとカジノや金融都市としての小綺麗さを兼ね備えている。街歩きしながら写真撮るにはとても良い場所だった。福岡空港から直行便が出ているという理由だけで選ばれた今回の旅行は雨に悩まされながらも楽しめた。中華はどこで食べても本当に美味しかった。家の近くでも楽しめる中華料理をホームグラウンドで食べるとより一層美味しく感じる。異国の雰囲気が味覚へ働きかける要素はかなり大きい。
香港の通貨である香港ドルは米ドルと固定相場制が採られている。そのため日本円が米ドル対して円安になっているということは、ちゃっかり香港ドルに対しても円安なのである。日本円はお茶目だ。本当に弱い。香港に対してそこまで安いことは期待してなかったが、旅行中は円高だったらなと皮算用をしてしまう。そんなこんなを考えていると旅行前と旅行中の2回にわたって日銀の為替介入があった。絶好のタイミングの朗報だ。後からわかったことだが約10兆円近い規模の介入だった。10兆円ほど巨額になると規模がわからない。10兆円ておいくら?実際に3%くらい円高にはなったものの大喜びできるほどのものではなかった。日本で働いて日本で消費する分には感じないが¥は弱い。