軽さは正義

軽さは正義

 カメラを調べると多量の情報飛び込んでくる。取捨選択すべき事柄が多いのでどれを信じればいいのかわからなくなる。カメラはキヤノン、パナソニック、ソニー、富士フイルムと色々つかってきて今はライカを使っている。最近のカメラは画素数が何千万だとかオートフォーカスが早いとか動画は4Kとか手ぶれ補正とかなんだかんだいって数えきれないほどの機能がついている。何か対象を取りたいと思ったときに、そのとき初めて知ったような謎の機能が誤作動しシャッターチャンスを逃すというのは何千回もしてきた自負がある。

 趣味の範囲で休日や旅行する時に写真を楽しく撮っている自分にとって、一番重要なのは持ち歩きたいと思えることだと最近気づいた(遅い)。ちょっとお散歩するときに持っていこうと思えるのか、重くてデカくて嵩張るから今日はお留守番となってしまうのか。ここの差はかなりでかい。その差に大きく関わってくるのが重さだ。重いと単純に疲れるし荷物になる。他の荷物も携行しているときに、さらにカメラを持つのはなんだか億劫になってしまう。

 軽いは正義だ。この命題はカメラにおいてはどんな時も真だと思う。どんな状況を思い出してもカメラがデカくて重くて助かったことはただの一度もない。小さいカメラを大きいカメラで威嚇してもいいことは一つもない。大きなレンズを持ち出した時のことをなんとなく考えてみる。脳内の検索にヒットしたのは、大きなレンズを1日持ち歩いて筋肉痛になった日のことだ。やっぱりいいことはない。今持ってるカメラは前に持ってたカメラのどれよりも軽い。こいつを津々浦々へ連れ出して行きたいと思う。

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